人生の変化を乗り越える「恋」にするために｜服部あかねの「オトナの溺愛塾」＃11

Lesson#11
人生の変化を乗り越える「恋」にするために

 

「毎回読んで勉強しています！」というお声をいただいております「オトナの溺愛塾」。おかげさまで11回目となりました。

この連載は私がカウンセリング活動の中で実際に聞いてきた婚外恋愛中の女性のお声と、私自身が学んできた男性心理を元に書いております。

 

人生には「変化」が付きものです。

仕事では、責任が増えたり部署が変わったり、転職や転勤があるでしょう。お子さんがいらっしゃる女性の場合は、子どもの成長によって日常生活がガラッと変わることもありますよね。

 

婚外恋愛も、様々な変化に応じた対応を余儀なくされます。

今回は、そんな変化の多い春に向けての心構えをお話いたします。

 

年をとると変化を受け入れにくくなる

学生の頃、３月は別れの季節、４月は新学期と、毎年の変化を当たり前のように受け入れてきた私たち。しかし大人になると、徐々に変化が少なくなっていきます。特に就職や結婚、出産などのライフイベントをひと通り終え、子どもも大きくなると、毎日がほぼルーティンの繰り返しになっていたりしますよね。

 

しかも年をとってくると、変化に対応しにくくなりますので、世の中についていくのが大変になってきます。

毎年、日本のあちこちでも、条例だの規則だの様々な「改定」がありますけど、「できれば変わって欲しくない」「なんで変えるの？」「めんどくさい」って感じませんか？(笑)

 

それに、人間にとって「変化」は「種の保存が危機に陥るかもしれない」という不安を呼びおこします。生物には変化を恐れる本能のようなものがあるのです。

だから人間は、大人になればなるほど変化を受け入れにくくなってくるのです。

 

婚外恋愛における「変化」って？

３カ月後によくある変化

婚外恋愛で最初にぶち当たる「変化」は、お付き合いして３カ月経ったぐらいの、男性の「脳内お花畑期間終了」でしょうか(笑)

狩猟本能全開で、熱烈に女性を追い求めている「求愛状態」から、一気に「素」に戻る、あの変化です（個人差があります）。

 

連絡頻度が減り、愛情表現が減り、会う頻度も減り、なんだか彼が素っ気なくなったように感じて、女性が「冷められちゃった？」と不安になるタイミングでもあります。

色々なところで情報をあさり、「ああこれは、落ち着いただけで、彼の気持ちは変わらないんだ」と頭では理解できても、すべてが「減ってしまった」現状にがっかりしてしまう女性が多いです。

 

そしてそれを、ついつい彼に言ってしまうことも…。

はい、それ

ストーーーーーーーップ！！！！

 

気持ちはわかります。すべてが「減ってしまった」「なくなってしまった」と感じるから、文句を言いたくなりますよね。

だけど、言っちゃダメ(笑)

 

男性は、「以前の自分」と比べられることを、とても嫌がります。

実はそれも「男の地雷」なんです。

 

男性は常に「今のオレを見て欲しい！」って思っています。

女性からしたら「何言ってんの？」って思うかもしれませんが(笑)

 

例えばね、女性であるあなたも、彼から

みたいに言われたら、どう感じますか？

 

「ふざけんな」って思いませんか？(笑)

「今の私を見てよ！今だってカワイイでしょう」って言いたくなりますよね？

 

それと同じです。

私たち自身も、気が付かないうちに変化しているんです。しようと思わなくってもね。

 

婚外恋愛はいつ何が起こるかわからない

お互いに仕事も家庭もある中で、愛を育む婚外恋愛。

いろいろな制限の中での恋愛ですので、特に男性にとって婚外恋愛するために大切になってくるのが「余裕があるかどうか」なんです。

 

仕事が忙しくなる時期になると、「時間の余裕」が減るので会えなくなるし

奥さまに怪しまれるようなことでもあれば、「精神的余裕」がなくなるので会いにくくなりますね。

男性によっては、子どもの進学が重なったりして「経済的余裕」がなくなり、会う頻度が減る場合もあるでしょう。

 

それも大抵は「急に」起こる変化なので、ショックも大きいですよね。

そして「余裕がなくなる」的な変化は、彼がなんとかしようとしてできるものでもなかったりします。

 

だから、女性があーだこーだ文句を言ったところで元に戻るものではないのです。

忙しい彼に「なんで忙しいのよ」と不満を言ってもどうしようもないでしょう？

 

では、どうするか？というと━━

 

婚外恋愛における「変化」を乗り越える方法

変化を受け入れる柔軟性を持つ

「以前はこうだった」「前はもっとこうしてくれていた」など、過去の話を引っ張り出しても何も変わりません。前述したように、過去の彼と比べるような発言は、地雷を踏むようなもので、逆効果もいいとこです。

 

確かに、脳内お花畑期間や、彼に余裕がある時期を思い出しては「あの頃は良かったなぁ」という気持ちになるのもわかります。私も、あります(笑)

だけど、繰り返すようですが人生に変化は付きものです。

年もとるし、子どもは成長するし、仕事のペースも一定ではないだろうし、人の心も変わることがあります。

 

変化を受け入れる柔軟性がないと、婚外恋愛はしんどいものになります。

そして変化と一言で言っても、元に戻る変化もあれば、戻らない変化もあるでしょう。

今後どうなっていくか、わからない。それはとても不安だと思います。それは男性も女性も一緒ですよね。

 

婚外恋愛に限らず、生きていれば常に不安は付きまといます。不安は消せるものではありません。だから、不安と共存する方法を学ぶのことが大切なんです。

 

変化しないものに目を向ける

前回の記事で、マッチングサイトでのお相手選びに大切なのは「相性」や「居心地の良さ」という話をしました。

顔は年をとれば変わりますし、スペックも変化があるでしょう。

だけど、「相性」や「居心地の良さ」は、基本的には変わりません。あなたとお相手は、唯一無二のカップルです。色々な制限があっても、愛を育んできた絆があります。

 

その「変わらないもの」に目を向けて、信じていきましょう。彼と過ごした年月に自信を持ちましょう。

どんな変化があっても、ふたりはきっと大丈夫です。

変化を受け入れる柔軟性と、お相手への信頼があれば、多少のことは乗り越えていけます。

 

大切なのはコミュニケーション

いつも同じ話になってしまいますが、変化のタイミングでも、やはり言葉でのコミュニケーションが欠かせません。

 

男性は「この時期は忙しい。あまり会えないかも」と、わかるようであれば、前もって彼女に伝えておきましょう。いきなり会えなくなると、女性はとても不安になります。

そして放置し過ぎると、あっという間に心が離れていきますよ。

特に寂しがりやで、マメな連絡を希望している女性には、会えない間の細やかなケアは必須です。忙しい間であっても、未読無視だけはやめてくださいね。

 

そして女性も、察してばかりで、ひとり妄想劇場が繰り広げられていませんか？

聞きたいことは、シンプルに彼に直接聞いてみることが大切です。

 

今忙しいのか？いつまで忙しい時期が続きそうなのか？短時間だったらどうか？

この程度だったら、重くありませんよ。普通に友だちにも聞くでしょう？(笑)

 

聞くタイミングは大切ですが、言葉を飲み込んでガマンし続けると余計にこじれます。

コツはシンプルに、明るく軽く、聞くことですよ。

 

最後に。

私のお客さまの中には、この春に彼の赴任が決まった方もいらして、いよいよお別れになりそうというお話もお聞きします。人生の変化がそのままお別れに繋がってしまうのも、婚外恋愛の辛いところだと思います。

ただ、婚外恋愛でも遠距離でお付き合いされている方もいらっしゃるので、お相手への気持ちがあるのなら、諦めないことも大切です。

 

いろいろな形があるのが婚外恋愛です。

大切なお相手との恋を続けるために、私たちは変化に応じて常にアップデートしていく必要があるでしょう。

あなたとお相手が、変化を乗り越えて、幸せな春を迎えられますように。