実はみんな悩んでる？婚外恋愛デート代問題｜服部あかねの「オトナの溺愛塾」#8

Lesson#8
実はみんな悩んでる？婚外恋愛デート代問題

おかげさまで第８回目を迎えることができました「オトナの溺愛塾」。

この連載は私が婚外恋愛を始めるにあたって深く学んできた男性心理と、実際のカウンセリング活動でお聞きした女性のお声を元に書いております。

私に、日頃ご相談いただく“主訴”とは別に「実はこれも悩んでいて」と言われる方が多い「婚外恋愛デート代問題」。お金のことって言いたいことがあっても、言えなかったりしますよね。お金の問題はそれぞれが異なる価値観を持っているので、一概には言えませんが、今回は私なりに思うことをお話させていただきますね。

ロールモデルがないから迷走する「婚外恋愛お金問題」

女性にとって婚外恋愛は現実逃避？

実は、女性がマッチングサイトなどを通して婚外恋愛をしようと考える時って、

「現実から逃げる場所が欲しい」と思っていることが多いです。

仕事や子育てや介護のプレッシャーから解き放たれたい、家政婦同然に扱われている家庭に不満を感じている、長年のレスで女性としての自信を失っている、などなど細かい理由はたくさんありますが

現実、しんど。

っていう感じなんですよ。わかりますか？

なので。彼と会っている時間は、シンデレラの魔法がかかっている時間であって欲しいわけです(笑)

女性として丁寧に扱われたい、大切にされたい、そんな「姫になりたい願望」は女性ならば年齢を問わず、みんな持っています。

そして「お金を払う払わない」という問題が発生すると、「逃げたい現実」そのものを突きつけられている感じがしてしまうんです。

このご時世、家計のやり繰りで毎日苦労している主婦は多いですよね。できれば、そんなことを考えずに、大好きな彼と夢の時間を過ごしたい──。

だから、

「食事もごちそうして欲しいし、ホテル代が割り勘なんて信じられない！👩‍🦰」

という感覚のお姫さまがいるんです。

そんなお姫さまも感謝の気持ちは表したいので、

「お茶代は払いたいな♪」

みたいなカワイイところもあります(笑)

一方、多くの婚外恋愛女性は、そんなお姫さま扱いへの憧れは抱きつつ「ワガママを言って迷惑をかけたくはない」という思いも強く、

「ごちそうして欲しいけど、あまりに頼り過ぎでは申し訳ない…」

と葛藤していることが多いです。

男性には、女性のそんな微妙な感覚を、まず理解していただきたいと思います。

ある友人のケース

ここで、私に婚外恋愛を勧めてくれた、ある友人の話をさせてください。

彼女は婚外恋愛のベテランで、現在彼氏が３人います。なおかつ旦那さまとも仲良しというツワモノです(笑)　ここでは仮に「Ａ子」としておきましょう。

そんな婚外恋愛のベテランＡ子が、アプリで知り合ったある男性と最初にデートをした時の話です。ちなみに、連絡を取り合ってからの期間は長く、すでに仲良しになっていました。

少し遠くまでドライブして水族館に行くというデートコース。彼は車を持っていないので、Ａ子が車を出しました。

ガソリン代や高速代はＡ子が支払い、彼は水族館の入館料や食事代を払うという形になりました。

デートは無事に終わったのですが、問題はその後──。

その日の夜、彼とのLINEでＡ子がブチ切れて、大ゲンカになりました。

あとで聞くと、Ａ子はデート中ずっと不満に思っていて我慢していたそうです。

「私、ガソリン代と高速代、払ったんだけど？！👩」

「だけど僕も、入館料と食事代を払ったよ。それでいいと思ってた🤵‍♂️」

「いや、それでいいか？は、私が決めるんだよ！勝手に判断しないでよ👩」

こんなやりとりだったみたいですが、Ａ子、強いですね～(笑)

彼女は、「婚外恋愛では女に財布を出させないで欲しい」という感覚だったのですね。ここまで強く言える人はそうはいないと思いますが、婚外女性はみんなこの願望を持っています。

そして、このあとＡ子と彼がどうなったか？というと──。

実は、彼は奥さまが専業主婦さんで、お子さんたちが進学でお金がかかる時期でした。

彼はそれをきちんと説明し、「デートのたびに全額出すのは無理だから、できれば割り勘にし欲しい」とＡ子に伝えました。

そして「僕は君が大好きだから、それでも付き合ってくれたら嬉しい」と言ったのです。

彼の正直さと誠意さに心を打たれたＡ子はこの条件を飲み、彼と付き合いました。今でも「本命彼」として、仲良くお付き合いしています＾＾

Ａ子の方も彼が大好きだったから折れたという理由がありますけど、一つのモデルケースですね。

男性側の事情はさまざま

Ａ子の話を読んでわかるように、男性側にも様々な事情があります。

婚外恋愛は基本的に、多少なりとも経済的な余裕がないとできないとは思いますが、それでも、その余裕がいかほどのものか？は、個人差があるのですね。

このご時世ですから、若い男性はあまり余裕がないことも多くてホテル代さえ普通に割り勘というお話もよくお聞きします。

ある程度年齢を重ねると、会社での役職上がったり、独立して経営者になったりして経済的に余裕の出る男性もいますが、ちょうど、お子さんにお金がかかる年代でもあります。しかも、そもそもお小遣い制だったりする場合もありますよね。

その他、以前に不倫がバレて経済制裁を受けている男性の話も聞いたことがありますし、夫婦で事業をしているために、お金の自由が利かないという人もいるようです。

女性も、男性に無理はして欲しくないわけですし、無理をしたら長く続かないですから、男性の事情は考慮すべきですよね。

本当に、おかれている状況はさまざまで、「普通はこうだよ」というロールモデルがないのが婚外恋愛と言えます。だから、みんな悩むんですよね。

だからこそ言葉でのコミュニケーションが必須

言わないと一生伝わらない

先ほど述べたように、女性は基本的に「男性に払って欲しい」と思っています。それで、男性も払える状況であれば問題ないでしょう。だけど、前述のように、色々な事情で、割り勘じゃないとお付き合いが続けられないということもありますよね。

デートの頻度や内容にもよると思います。

お出かけデートも月に１回なら男性が全額払うことができたとしても、毎週だったら、さすがに負担が大きいでしょう。逆に、毎週デートしているけど、ホテルデートのみだったら、なんとか出せるという場合もありますよね。

そのようなお互いの要望や状況、どんなお付き合いをしていきたいか？などをすり合わせ、デート代の問題でモヤモヤしないためには━━

言葉でのコミュニケーションをサボらないことが大切です。

女性側は「お金の話なんかしたら、がめついとか思われないかな？」とか「ホテル代は出して欲しいって言うのはセコイかな」とか、考えてしまいますよね。

でも、言わないと一生伝わらないのです。

言わないでいると、男性は「これで満足してくれているんだな」と思ってしまいます。遠慮してしまうかもしれませんが、要求ではなく、要望として軽く明るく、伝えるようにしていきましょう。

以前ご相談のあったお客さまから「ホテル代が割り勘なことが、ずっとモヤモヤしていて、それがお別れに繋がってしまった」というお話を聞いたことがあります。

「大好きな彼だったのに、ガマンし過ぎて爆発してしまった」

と、とても悲しんでいらっしゃいました。

言いたいことをガマンしてため込むと、こんな風にお別れに直結してしまうことがあります。それは、あなたの本意ではないはずです。言ってみると意外と大丈夫なので、きちんと言葉で話し合いをしていきましょうね。

男性は、正直に素直に。かっこつけない。

殿方も、できればすべて自分が払ってあげたいとは思っていますよね。だけど、諸事情により、それができないのって、なかなか言いにくいと思います。実際に、お付き合いし始めたころは、無理をしがちです(笑)

だけど、無理は続きませんし、お金を奥さまが管理している場合は、バレるリスクも高まります。早いうちに彼女に事情を話し、どんなデートをどれぐらいならできるのか？をすり合わせていきましょうね。

私の友人の本命彼さんのように、誠意をもって正直に、話をすることが大切です。「僕は君が好きだよ。大切に思っているんだよ。長く付き合いたいから、話をしているんだよ」と。

かっこつけたいのが男の性ですが、ここはオープンハートでいきましょう。愛情表現も忘れずに（これ大事！）。

最後に、女性が陥りがちなネガティブポイントをお話しますね。

彼が自分にどれだけお金を使ってくれるか？で自分の価値を量らないようにしましょう。割り勘だから、大切にされてない、優先度が低い、雑に扱わている、そんな風に思わないでください。

彼には彼の事情があり、どこにどれだけ使えるか？が限られているだけ。あなたが大好きでも、できないこともあるのです。それだけです。裏を読んだり、ヘンに勘ぐったり、ネガティブにとらえないことが大事ですよ。

そして、彼がお金を出してくれるというなら、「申し訳ない」とか「お返ししないと」とか思わずに、感謝の言葉と笑顔を添えて、遠慮なく受け取るようにしましょうね。

婚外恋愛の問題は「一般的には」「普通は」とひとくくりにできないことばかりです。あなたと彼は唯一無二のカップルです。

ぜひお二人で、ベストな関係を築いていけるように、お金の問題こそ、言葉でのコミュニケーションをサボらないようにしましょうね。

【過去の連載】

◎第1回　「オトナの溺愛塾」#1 婚外恋愛のきっかけは男女で違う 
◎第2回　「オトナの溺愛塾」#2 婚外恋愛で幸せになるために必要な行動とは？
◎第3回　「オトナの溺愛塾」#3 知らないとヤバい。男性と女性それぞれの「ココロの栄養源」
◎第4回　「オトナの溺愛塾」#4 穏やかに長くお付き合いを続けていくために忘れてはいけない事
◎第5回　「オトナの溺愛塾」#5 婚外恋愛カップルは記念日をどう過ごす？
◎第6回　「オトナの溺愛塾」#6 保存必須！連休の乗り越え方
◎第7回　「オトナの溺愛塾」#7 若いころの恋愛と同じ感覚で婚外恋愛してはいけない理由

※毎週金曜日アップの連載です。どうぞお楽しみに！

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