男女の「求めるモノ」の違いが生む悪循環を断ち切るには？｜服部あかねの「オトナの溺愛塾」#9

Lesson#9
男女の「求めるモノ」の違いが生む悪循環を断ち切るには？

「これ、女性が書いているのに男性心理が丸裸でビックリです（汗）」というお声を男性からもいただいております「オトナの溺愛塾」。今回が９回目となりました。

この連載は私がカウンセリング活動の中で実際に聞いてきた婚外恋愛中の女性のお声と、私自身が学んできた男性心理を元に書いております。

女性が「男性に求めるもの」と、男性が「女性に求めるもの」は、実は全く違います。それを知らないままお付き合いを進めていくと、とんでもなくすれ違ってしまい、気づかぬうちに永遠に埋まることのない溝が2人の間にできる可能性があるのです。

あなたは大丈夫ですか？　今回も保存必須の内容ですよ。

女性が男性に求めているモノ

女性は「関心」が欲しい

ある婚活サイトが公表しているデータによると、女性が男性に求めるもの第1位は「関心」でした。

結婚生活が長くなると、妻に対する夫の関心はどんどん薄れていきますよね。髪型を変えても気づかない、可愛い服を着てもノーコメント。女性が子育てに一生懸命で、自分の身なりにかまっていられない時期があったせいで夫の関心を失ったのかもしれませんが、無関心は女性の心を本当に傷つけます。

だからこそ、婚外恋愛においては「彼には関心を持って欲しい」と思う女性が多いのです。

髪型やメイクの変化に気づいて欲しい。服装を褒めて欲しい。「今日もかわいいね」って言って欲しい。体調不良を心配して欲しい。「今何してるの？」なんていうLINEをもらったらほっこりする。「ああ、私のことを気にしてくれているんだ♪」って実感するんですね。

女性が男性の愛情を連絡の頻度で計るのは、この心理から来ています。彼の気持ちのベクトルが、いつでも自分の方に向いていて欲しいと願っているのです。

女性が連絡の頻度についてあれこれ要求する理由は、連絡がないこと自体が寂しいのではありません。彼が自分のことを１ミリも思い出さないまま日常を過ごしているということに傷つくからです。

女性は「関心」を寄せることが愛情だと感じているのです。

「関心＝愛情」というとらえ方は、男性にとって理解できないことかもしれません。「それって束縛や干渉みたいな感じがする」という男性も多いでしょうね。だけど女性は「私のことを好きなら関心を持つべき」という思考が無意識に働いてしまうのです。

この女性心理を知っているか知らないかは、「女性ウケ」するかしないかの分かれ道になります。

逆に、ここを押さえておけば、女性のご機嫌を取ることができるってことです(笑)

男性がすべきこと

なので、男性がやることはひとつです。

彼女に対して「いつも君のことを気にかけているよ」ということを、行動や言葉で示すことです。これ、実は会っている時よりも、会ってない時の方が大切になってきます。

シングルタスクの男性であっても、ひとりでホッとしている時間なんかに、彼女のことを思い出すことはあるでしょう。だけど、そこから先の行動を起こさない男性が多いから、女性が拗ねてしまうわけです。

って感じて、寂しさや不安を抱えている女性は多いです。

そして彼に会えない時、ネガティブの海にひとりで溺れていく結果になります。

以前の記事でもお伝えしましたが、女性は愛と思いやりを「栄養源」にしている生き物です。

会えない時にこそ、「愛とおもいやり」を女性に注いであげる必要があります。

そのためには、あなたの都合の良い時にだけ連絡するのでは、足りません。「会っている時に全力で愛すればいい」というわけでもありません。

どれだけ毎日、彼女のことを大切にできるか？にすべてがかかっているんですよ。

それでも、毎日毎日連絡をしろというのも無理な方もいらっしゃるでしょう。

だから、彼女のことを思い出したタイミングでいいので、ぜひ連絡してあげて欲しいのです。

もしかしたら、彼女からの連絡を、未読のまま放置してしまっているかもしれません。デートの日程を聞かれて、「決まったら伝えよう」と思っているうちに３日ぐらい経過しているかもしれません。彼女から催促される前に、それに気づいて連絡するだけでも違います。

たとえ何も用件がなくても「今何してるの？」って聞いてみたっていいんですよ（これ女性はとても嬉しいのです）。

女性は、「彼から発信してくれた♪」という、この事実だけでも、しばらく生き延びることができる不思議な生き物なのです(笑)

彼女を「想う」だけでなく、ぜひ行動をしてください。きっと彼女はとても喜びますよ♪

男性が女性に求めるもの

男性は「信頼」が欲しい

同じく婚活サイトのデータによれば、男性が女性に求めるもの第1位は「信頼」でした。

これ、本当にそうなんです！

男性は、あなたが自分を信じてくれることを一番に望んでいるし、逆に「信じてもらえない」「疑われる」ということに対して、とても傷つきます。

以前の記事で、「踏んではいけない男性の地雷」というお話をしましたが、「彼の愛情を疑う」という行動も、もちろん男性の地雷です。

「私のこと、本当に好き？」って言われたり

「他に女がいるのでは？」と疑われたり

「なんで○○できないの？」「私のことが好きなら○○できるでしょ」と責められたり

他にも挙げたらキリがないのですが(笑)、

男性は「信頼＝愛」なので、疑われると「愛されてない」と感じるわけなのです。

例えてみるとしたら。

彼に「他に女がいるんでしょ？私のことなんかどうでもいいんでしょ？」な～んて言うのは

あなたが彼に「君は可愛げないんだよなぁ。他にセフレ作っちゃおうかなぁ」って言われるのと同ぐらい、傷つくのです。わかりますか？

「え？そんなに傷つくものなの？」って女性はビックリするかもしれませんね。

男女それぞれが「これが愛情である」と認識するものが違うので、知らないうちに相手を傷つけている可能性があるのです。

知らないとすれ違い続ける男女

ちなみに、いわゆる「ワンオペ育児」も、実は男性からの愛情だったりします。

男性は「信頼して任せる」ということ自体が愛情なので、信頼できるあなたに家のことと子どものことを任せているわけなのです。それは、旦那さまなりの「愛情」だったりするのですね。

しかし女性にとってワンオペ育児は「家と子どものことを任せっきりで放置されている」と認識するので、「無関心」＝「愛がない」という感覚になります。それが、「結婚生活の傷」として、心の深い部分に残り続け、何かをきっかけに爆発するということにも繋がるのですね。

そして、そんな心に傷を持つ女性は、なかなか男性を心から信頼することが難しくなっていきます。

婚外恋愛においても「彼もまた、私を傷つけるのでは…」と、怖くて仕方がないのです。だから、彼を信じたいけど信じられない、という葛藤に苦しむ女性も多いです。

男性も、彼女を理解してあげたい気持ちはあります。また、かなり我慢強い人も多いです。だけど、あまりにも疑われ続けると「僕では彼女を幸せにすることはできない」と、無力感を抱いてしまい、距離を置いたりお別れに繋がることもありますね。

せっかくの婚外恋愛です。リスクを背負いながら、勇気を出して飛び込んだ道でしょう。そんな風にお互い傷つき合って別れるなんてラストにはしたくないですよね？

私は、この悪循環を打破するカギは、女性が握っていると思っています。いつもお伝えするように「相手は鏡」です。だからこそ、覚悟を決めてやって欲しいことがあります。それは━━

彼を信じるということ

彼がもっと○○だったら信じられるのに

彼が××だから信頼できないんです

と、「彼が信じさせてくれない」的な発言は、女性からよくお聞きします。

でも、この認識は今日から改めてください。

彼を信じる。と、あなたが決めるだけです。

彼を信じるのに根拠はいらないのです。

「根拠はいらないなんて、どういうこと？」って思いますよね？

実は、「○○という根拠があるから、彼は信頼できる」としてしまうと、この「○○という根拠」がなくなったら、彼を信じることができなくなってしまうのです。

「根拠がある信頼」は、実はもろいのです。根拠はないけど、ただ「信じる」と決める。このほうが、ず～っと強くてパワフルです。

「彼を信じられない」と思ってしまうと、彼を疑うような証拠ばかりが目につきます。だけど「彼を信じる」と決めると、あら不思議♪彼を信頼できる証拠ばかりが目についてくるのです。人間の脳にはそんな仕組みが備わっているのですよ。

過去の傷があると、彼を信じるのが怖いのはわかります。だけど、先ほどお話したように、「相手は鏡」です。そして、鏡は先に笑いませんよね。だから、あなたが先に「彼を信頼する」という「愛」を、彼に注ぎましょう。

彼を、信じてみてください。彼がやってくれること、言ってくれること、そのまま信頼して、笑顔で受け取ってみてください。「信頼」という愛情を受け取った男性は、あなたを受け入れ、理解し、同じように愛を注いでくれるようになります。

男女のすれ違いによる悪循環を断ち切るのは、女性の「彼を信じぬく覚悟」にかかっていると、私は思っています。このコラムを読んでいらっしゃるあなたなら、きっとできます。大丈夫！勇気を出してやってみてください。

次回は、マッチングサイトでお相手を見つける際の意外なポイントについてお話する予定です。お楽しみに＾＾

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