マッチングで初めて会う時に注意すべき事件トラブル|盗難・盗撮・ドラッグなど

リスク・トラブル

■まさかの盗難被害

外部ライターのウラノです。ちょっと怖くなるようなタイトルになってしまいましたが、マッチングした相手と初めて会うときは「万が一」を考え、軽めで結構ですが警戒を怠らないようにしましょう。

今回の記事を書くには理由があります。先日、別の既婚者専用マッチングサイトに関わっている友人から「男性会員が盗難被害に遭った」という話を聞いたのです。

 

どんな状況で被害に?

被害男性は40代。相手は30代前半の主婦でした。デートの約束までに100通近いメッセージを重ね、実際に会ってみると、普通の清楚系な女性だったとのこと。

一軒目は先方の希望でお酒の飲めるお店で食事をし、二軒目にカラオケボックスに行きました。トイレのために席を外すと、女性がいなくなっていて、カバンから財布が無くなっていたそうです。その後、女性とは連絡が取れなくなったとのこと。

そのサイトは、身分証明書の提出も求める運営元がしっかりした有料サイトです。友人は、事件後にスタッフから「身分証明書を確かめてみたが問題はなかった」と聞きました。現在、警察に届け出を終え、捜査中です。

 

 

貴重品は必ず携帯しよう

まず、どんな相手であれ、「席を外すときは貴重品を持っていく」は鉄則。絶対に忘れないでください。ですからこの件は、被害男性の過失も否定できないと思いますが、それにしても「身分証明書の提出が必要な既婚者専用サイト」で、「100通近いメール交換」もした「清楚系の主婦」が財布を盗むなどは、ちょっと驚きです。

そこで今回、マッチング相手と初めて会う時の注意点をまとめようと考えました。気を付けなければならない代表的な 5つの事件トラブルについて、被害状況と対策について解説します。

 

【事件トラブル1】盗難

一般のマッチングアプリ・出会い系サイトでの盗難被害は多いです。

最初に紹介した例のようにちょっとした隙に貴重品を盗まれるケースが多いですが、パパ活や援助交際などではホテルに入って相手がシャワーに入っている隙に財布からお金を抜き取られるケースが後を絶ちません。

男性が女性に渡したお金を行為後に抜き取る、女性が男性からお金を盗んで行為前に部屋から消える、というケースです。

 

マッチングしてから日が浅く、連絡交換が少ないケースに多いと聞いていますが、最初に紹介した例では「100通近いメール交換」をしていたそうですから、関係がそれなりに深まったと思っても油断できません

パパ活もそうですが、既婚者の場合も相手が表沙汰にしたくないだろうと足元を見られていることが考えられます。「100通近いメール交換」の女性は、カラオケボックスの防犯カメラに映っているはずで、警察に届ければすぐに捕まりそうですが、「警察に届けられることはない」と考えていたのかもしれません。

 

2021年には、パパ活ですが、累計3500万円の盗難を重ねた女子大生が捕まっています(パパ活も表沙汰にしにくい)。パパ活に限らず、一般のマッチングアプリ・出会い系でも類似の事件は多数ありますから、注意してください。

 

(共同通信2021年9月17日記事より)

 

【事件トラブル2】盗撮・録音

一番多いのは、ホテルで性行為を盗撮されるケースです。個人で観賞されるだけでも気持ち悪く、かつ立派な犯罪ですが、悪質な場合はPornhuber(ポルノハバー)やXVideos(エックスビデオ)などのアダルト動画投稿サイトに投稿されて利益を得るのに使われたり、直接の脅迫に使われたりすることがあります。

既婚者の場合に注意しなければならないのは、普通のデート場面での盗撮・録音です。こちらは主に脅迫目的で使用されます。また、探偵など、配偶者や親族などに雇われた人物が不倫・浮気の証拠集めのために盗撮・録音するケースもあるでしょう。この場合は、離婚裁判や慰謝料請求の用途に使われます。

 

ホテルなどの密室の場面では、シャワーの間に盗撮カメラが仕掛けられていたり、スマートフォンが変な場所置かれていたりしないか確認しましょう

ティッシュの箱や小物の箱、カバンなどの穴からレンズのようなものが見えないか、周囲を一度確認してください。性行為は横から撮影する場合が多いですから、ベッド脇が要注意です。また、行為後にカメラを回収するような不審な行為がないか確認することも重要でしょう。

 

デート中は、スマートフォンやカバンに仕込まれた隠しカメラに注意が必要です。1万円未満で購入できる専用のスパイカメラもあります。レンズが仕込まれた太縁の眼鏡タイプ、キャップにレンズが仕込まれたペンタイプ(胸ポケットに挿して盗撮する)、ネクタイピンタイプなどがよく使用されます。よく見ればレンズがあって形が不自然なので分かりますから、確認してみてください。

 

 

【事件トラブル3】美人局・脅迫

女性と会うために待ち合わせ場所に行くと、後からガラの悪そうな男が現れ、「俺の女にちょっかいを出しやがった。謝罪金をよこせ」と脅迫されて金銭を巻き上げられる──これが美人局(つつもたせ)の典型的なパターンです。

 

 

最近では、女性にホテルに呼び出され、部屋に入ってみると数人の男がいて、金銭やクレジットカードを強奪される事件も増えています(特にパパ活に多いですが、一般のマッチングアプリ・出会い系でもあります)。

女性の場合は、人気のないところに連れ込まれたり、ドライブ中に別の男が乗り込んできたりして脅迫されるというケースがあります。

ですから、初回の待ち合わせやデートでは、次のような対策が必要です。

待ち合わせ場所は人の多いところか店舗を選ぶ
周囲に不審な人物がいないか確認する(後をつけられていないかも)
デート中の相手の様子を観察する(不審点がないか)
なるべく人気の少ないところには行かない
相手の車に乗るのは避ける

警戒し過ぎてもデートを楽しめませんが、常に「万が一」を考えて行動しましょう。

 

【事件トラブル4】ドラッグ

マッチングアプリや出会い系で出会った相手に睡眠薬や昏睡ドラッグを仕込まれる事件が多発しています。しかし、これはマッチングアプリや出会い系だけには限らず、社会的に横行している卑劣な犯罪です。

 

 

例えば、2022年7月には美容整形外科医がレストランでの会食中に部下の女性に睡眠薬を飲ませ自宅マンションに連れ込み、「わいせつ目的略取罪」で逮捕されました。また同じ7月には有名大学の教授が教え子の女子大生を自宅に呼んで睡眠薬入りの酒を飲ませ、「準強制わいせつ罪」で逮捕されました。いずれも大きく報道された事件ですが、類似の事件は近年、非常に多く発生しています。

 

2人きりの場面では、飲み物に注意が必要です。自分の飲みかけのペットボトルなどにも気をつけましょう。席を外している間に薬を入れられることもあります。男性も昏睡強盗に遭うケースがありますから注意してください。

また、美容整形外科医の事件で分かるように、同様の事件はレストランや居酒屋でも起きています。酔いつぶれたといって抱えて店を出て車に乗せるというパターンです。

ドラッグによる被害を防ぐためには、次のような対策が必要です。

席を外すときは飲み物を空にする
出された飲み物は飲まない
ペットボトルを携帯する(席を外すときも)

 

下の事件の舞台は、娯楽施設といいますから、カラオケやゲームセンターなどでしょうか。人気の多い場所でも被害に遭いますから、注意してください。

 

(京都新聞2022年2月8日記事より)

 

【事件トラブル5】勧誘

マッチングアプリや出会い系サイトを利用して、勧誘行為を働く人物がいます。新宗教やネットワークビジネスに勧誘したり、仮想通貨や外貨取引、FXなどの詐欺的な投資話を持ちかけたり、高額な商品を売りつけるデート商法を行ったりする事件も多数起こっていますから、警戒するようにしてください。

2021年には、京都府の職員も逮捕されています。相手の職業や肩書などで信用しないように注意しましょう。

 

(産経WEST2021年12月2日記事より)

 

このほかロマンス詐欺にも注意が必要。ロマンス詐欺については、次の記事を参照してください。

■どこまで気をつけるべきか? 有効な対策は?

いろいろと書いてしまったために、怖がらせてしまったでしょうか・苦笑。

実際にこれらのケースに遭うことはとても少なく、常識を持って利用していれば、まず危険に巻き込まれることはありません

筆者は多数のマッチングアプリ・出会い系の利用歴がありますが、今までトラブルや危険に遭ったことは皆無です。

出会った女性からも、被害に遭ったという話をほとんど聞いたことはありません。「不安だったが普通の人が多かった」「いい人ばかりだった」などと聞くことのほうが多いです。

 

今回、解説したのはあくまでも「万が一」のこと。お伝えしたいのは、あまり過信せずに「そんなこともあり得る」と適度な警戒心を持って臨んでくださいということです。せっかくのマッチングですから、出会いやデートを楽しむことに重点をおいてくださいね。

 

マッチング・出会い系は、アプリやサイトによって集まる人の文化が違うことはよくあります。良質なサイトを選ぶことも有効な対策です。

ヒールメイト(Healmate)は「真面目で上質な出会い」をモットーにした既婚者専用のマッチングアプリですから、会員の質や安全性は高いと思いますよ。ご興味がある方は、下の画像をクリックしてみてください。おすすめします!

 

 

以上、外部ライターのウラノでした。

 

【参考文献】
・MUSOBI:マッチングアプリ事件381例 https://musubi-deai.com/matchingapps-incident
・チカポン:まともな恋愛経験なしでマッチングアプリに挑戦したら事件だらけでした.KADOKAWA、2021年.
・出会い系・アダルトサイト被害対策会議:出会い系サイト詐欺被害対策マニュアル.耕文社、2011年.
・文春オンライン:パパ活やマッチングアプリで横行する“睡眠薬レイプ事件”の恐るべき実態「狙われるのは警戒心が薄い未成年や心の弱った若い女性」https://news.yahoo.co.jp/articles/87196a85735c48430daa2c1ac7f427b8433cb7ce

 

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